ドイツへの道のり「モスクワ経由のアエロフロート」

2017年9月12日火曜日

ドイツ留学 日報

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この度私がドイツへの移動に利用したのはロシア連邦が誇る航空会社「アエロフロート」である。

アエロフロートを選んだ理由は三つある。

まず第一に、旧ソ連製の飛行機に乗ってみたかった。聞くところによると、この航空会社では旧ソ連製の飛行機に乗れるとか乗れないとかいう事であった。しかし今回実際に乗ったのはエアバス社製のものであった。残念。

第二に、ロシアに行ってみたかった。成田発、モスクワ経由、フランクフルト行であるので、空港内ではあるがモスクワの空気を味わうことができた。

第三に安かったからである。ドイツ行の航空券で安価に手に入るのがこのアエロフロートとエアチャイナのものであった。

さて、実家から新幹線で上野へ行き、京成スカイライナーで成田へ。チェックインは事前にインターネットで済ましてあったので直接荷物の預け入れ場所へ。

スーツケースは前日の夜に家の体重計で量った通り、最大重量制限マイナス300グラム。ポロシャツ一枚くらいでギリギリアウトになるくらいのドンピシャ具合である。愛用のフェンダープレシジョンベースも追加料金を払ってここで預ける。

身軽になったあとはゲートへ。途中、蒟蒻畑ゼリーを売っていたのでそれを買う。

そしていよいよ搭乗の時間である。荷物預け入れの係員は日本人だったが客室乗務員はロシア人。しかしもちろん英語が通じる。

機内では「The Spacewalker」という名のロシア映画を観た。音声ロシア語、英語字幕であった。内容は東西冷戦時代の米ソ間における宇宙開発競争の中で初めて宇宙遊泳を成し遂げたソ連のボスホート2号についてであった。様々の問題が発生しても何とかする宇宙飛行士たちに感心した。なかなかおもしろかった。

機内食は二食ともほぼ全部平らげることができた。おいしくもまずくもない。

さて、モスクワ空港である。正確にはシェレメーチエヴォ国際空港という空港である。何か軽食が欲しいと思っていたところ、自販機が目に入った。しかし通用通貨はロシアルーブル。クレジットカードも使用できるが、如何せん信用ならない。近くに両替所があったので5ユーロを両替した。ロシアの金を手に入れ、それでロシアのスニッカーズを買った。甘かった。

CCCP、つまりソビエト社会主義共和国連邦の頭文字と例の有名な槌と鎌のシンボルが入った最高にいかしたTシャツを売っていたが、日本円にして約5千円もしたので買わなかった。他にもプーチン大統領の写真入りのTシャツなどもあったが、やはり値段が高いのと、ドイツで着るのは憚られるだろうと思い買わなかった。日本へのお土産にはいいかもしれない。

やがてモスクワからフランクフルト行きの飛行機が飛び立った。成田からずっと客室乗務員はことごとく全員金髪ばかりであったがここで茶色い髪の客室乗務員に出会った。

成田からモスクワ行きの飛行機では客室乗務員は英語を喋っていたが、なぜかモスクワからフランクフルト行きではロシア語で話しかけてくる。ドイツ人への嫌がらせだろうか。

ロシア語で飲み物は何が良いかと聞かれるが、ロシア語は分からないので英語で返す。それでも完全に通じる。聞き返されることもない。一方がロシア語で話しもう一方が英語で返す。何とも言えぬ趣がある。

こうして私はドイツへ渡ったのであった。





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