あれはまだ温かい、夏の終わりのころでした。
友人たちと共にドイツはハイデルベルクにあるカラオケバーなるものに行ったのです。
中に入るとそこは薄暗いパブでした。奥に大き目の扉があり、そこから何やら大きな音が漏れています。
その扉を抜けると沢山の若者に埋め尽くされた少し広めの部屋。そこもやはり薄暗く、あちらこちらのテーブルの上にはローソクが燃えています。
ガンガンと音楽の鳴り響く部屋の前には歌詞を映し出すスクリーンとちょっとしたステージ。上に若者4人組がマイクを持って熱唱しています。しかし、熱唱しているのはその4人組だけではありません。観客側、つまりは他の客もみんなで歌っています。
各々が思い思いに歌い踊っている間をすり抜けると、とあるテーブルで飲んでいる若い男性2人組がそれぞれの手に持っていたビールジョッキを私と、同じく日本人である私の友人に勧めてきます。我々がそれを一口飲むと、大層喜んだ様子で、我々とハイタッチを交わしました。
その後どこから来たのかと尋ねられたので日本からであると答えるとやはり満足げな様子で「やっぱりそうか!」と言います。
さて、夜は始まったばかりです。ステージ横の音響機器の前に立っているDJがどんどん盛り上げます。
というわけで、ドイツでのカラオケを体験することができました。日本のものとはこれまた違う楽しみかたがありました。
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