中小メーカーの経理の実情

2023年9月11日月曜日

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私は現在、関東にある中小メーカーの経理として働いている、20代の男性である。

規模の小さな会社の経理として働くことのメリットは、幅広い業務の経験が積めることであろう。

中小企業では人数が限られるがゆえに、経理担当者は様々な業務をこなす必要がある。

かく言う私も、税務申告から、買掛金、売掛金、外貨振込やら現金管理、そして原価計算などなど、およそ、いちメーカー企業に必要な経理業務の知識は全て網羅して有していると自負している。

これが大規模な企業となると、買掛担当はずっと買掛帳を管理したりする、などといったように、一つの業務を専門に請け負ったりするらしい。

そういった意味では、私にとって、キャリアの初期に小規模企業の経理を担当し、企業の経理業務の包括的な経験が積めたのはキャリアの形成という視点において、非常に有意義であるといえる。

さらに言えば、私は現在の職につく前には、小さな会計事務所で働いていた。そこが私の現在のキャリアの原点である。

その会計事務所は社員が、所長と私を含めて3名という少数精鋭!の事務所であり、そこで私は税務会計のイロハを学ぶとともに、自分が担当する顧問先へ定期的に訪問したりして、それはそれは貴重な勉強を沢山することができた。

学ぶには良かったが、やはり小さな街の小さな会計事務所であったので、私の給与はワーキングプア水準であった。学びを得た後、1年ほどで転職をして、現在の職に至る。

事業会社、なおかつ製造業ということで、会計事務所とは違う学びも沢山得た。そしてここでの経験はいよいよ3年目に突入しようとしている。

現在の職に不満があるかと言えば、私は不満を探せばいくらでも列挙できてしまうような人間である。しかし不満というのは怒りであって、自分を不幸にするものであるので不満は抱かないようにしている。

よって「不満」ではなく、よりポジティブな「上昇志向」を抱くことにする。

さて、やっとここで本題である。現在の状況を整理して、私が経験するところの中小メーカー企業の経理の実態をまとめる。ただし、私個人の経験であるので、全ての中小企業について述べたものではないことには留意されたい。

経理担当者は私を含めて3名。経理担当者に加えて上長として経理課長がいる。

経理課長は年齢は50代後半くらいであろう。日本という国でありながら、幸いなことにパワハラなどはしない人である。ただし、もともと経理畑の出身ではなく、さらに言えば、経理については全くの専門外であり、実務のことは分からないと本人も公言している。

経理責任者なのに経理が分からないとは、奇異なことであるが、日本の企業文化ではこういったことはあるようである。

いわゆる、メンバーシップ型雇用といわれる雇用形態で、職種は限定せずに雇用されている。それで、研究やったり営業やったり、いろいろやって今のポジションにいる。

経理に就いたのは、恐らく50代になってからなのだろう。そこから簿記や会計を覚えろといっても、なかなか難しいだろう。それでも、興味があれば別だろうが、本人は興味はないようであり、もっと言えば、若干、経理や会計を軽んじてさえもいる。

自分ができないことを、大したことがないものとして軽んじて自分のエゴを守る心理が働いているのかしらん。

というわけで、実際の経理業務を回しているのは経理担当者3名。さらに、税務や原価といった少しばかりややこしい分野に至っては、私ともう一人の男性経理の計2人で実務を担っている。

経理課長は決して悪い人であるとは思わない。また、良い人であるとも思わない。なるべく、不平不満の感情ではなく、客観的事実をここに記して、今後の方針の判断をしたい。

さて、上長は結構な頻度で、よく理解しがたい、もっと言えば、わけのわからないことを言ったりする。道徳的にという意味ではなくて、会計処理や税務処理についてのことである。

やる気があるようで、いろんなことを思いつくが、支離滅裂なときが多々ある。

やる気があるのは素晴らしいと考える。しかし、そのやる気でもう少し簿記でも学んでくれれば仕事がやりやすくなるし、もっといろいろなことができるようになるのにな、と私は思ったりする。

と、ここまで書くと、ただの人間関係の愚痴話のようであるが、この後日本企業の人事システムを考察するのに使おうと思うので記しておく。

今日はここまでにして、続きはまた日を改めて記そうと思う。






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