文章を書く習慣として、このようにブログを運営するというのは良いアイデアかもしれない。
さて、前回の続きである
年功序列が嫌なので外資系に行きたい!だなんて考えは、少しばかり問題かもしれない。なぜなら、外資系だから年功序列がないとはいえないからである。
まず、ここで言う外資系というのは、外国企業の日本法人のことである。無論、外国企業といえども、日本は一応は法治国家の体裁をとってはいるので、日本にある以上は日本の法律が支配する。
そしてさらに、働く人も日本人が多ければ、日本文化の影響を多分に受けるであろうことは想像できる。
今回話を聞いた、バリッバリの米国外資系企業に勤める友人によれば、外資だからといって年功序列がないわけではない、とぶった斬る。
友人曰く、秩序を守るために年功序列が必要なのだという。結局のところ、外資とはいっても働いている人は日本人であり、年齢による目上、目下といった儒教的な価値観を持つ人がいるわけである。
その友人の勤め先には従業員にランクというのがあって、年齢はかなり高いがランクがその友人と同じという人もいるらしい。しかしランクが同じでも、年長者は給与が高くなるようになっている。
多かれ少なかれ、日本で働く以上は年功序列は基本的にはあるようである。こればっかりはいくら嘆いても仕方がない。
若年者には不利だが、人は例外なく年をとるのだから、待っていればいずれは年長者になり、給与は上がるということでもある。
だが、それには見落としてはならない重大な前提条件がある。
すなわち、自分が年を取ったときにもその会社が存続していて、なおかつその給与体系を維持できていなければならない。
まず、言わずもがなではあるが、会社がなくなったんでは給与がでない。しかも、転職しようにも、勤続年数がリセットされるので、年功序列もそこでリセットされてしまう、あるいは最悪の場合、そもそも年齢的に転職が困難を極める可能性がある。
そしてさらに、こちらがより発生する可能性が高いのではないかと考えるが、その勤め先が年功序列の給与体系を維持できなくなる可能性がある。
つまり、若い頃は安くても年をとれば給与は上がるからと、年功序列を頼りにしていたのに、いざ自分が高い給与を受け取る年齢にはもう既に年功序列は廃止され、仕事内容で給与が決まるようなシステムに置き換わってしまっている、というような状況になり得る。
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