人口が増え、経済も右肩上がりであった時代ならいざしれず、今は少子高齢化の時代である。
おまけに、技術革新のスピードもかつてないほどに凄まじくなり、業種にもよるが、その人が最新技術を使いこなせるかどうかで、生産性に大きな差が出るような時代になった。
そんな日本においては、若い労働力というのは非常に希少な存在である。
今現在、多くの日本の企業にとって、事業継続における最大のリスクの一つが人材不足である。
この状況においては、人材の取り合いとなる、あるいはもうそうなっているというのが現実であろう。そしてこれは、今後ますます加速していくと思われる。
そうなると、旧態依然とした年功序列に固執する企業は人材獲得に不利となり、その給与システムを時代に沿ったものに変えざるを得なくなるであろう。
それだのに、ぬくぬくと年功序列に望みを託し続けるのは愚かであるといわざるを得ない。年功序列による昇給や昇進を待っているのは甘い考えである。
やはり、そこは勇気をもって、適正な報酬を求めていくべきである。
そうすることにより、日本の時代錯誤のシステムを少しずつでも変える事ができるのではないか。先進国の中では落ちぶれているといわれる日本社会を少しでもより良くできるのではないか。
そして何と言っても、自分の労働を安売りすることは、自分自身だけでなく、同じ労働者同志にとっても損である。
労働の安売りで、労働の相場を下げてしまうのはやめるべきである。労働者同志の為にも、率先して然るべき良い待遇を求めていくべきだ。
それが転職という手段であれば、自分が抜けることによって空いたポジションには、自分がいたときよりも良い待遇で、また別の労働者同志がステップアップしてくることであろう。
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