スイス、チューリッヒ視察

2018年2月18日日曜日

探検記

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去年のクリスマスもやはりかれこれ5年連続くらいでサンタクロースは来なかったが、私は同じくハイデルベルク大学留学中のたいら先輩とスイスへ行った。

時は12月24日の朝。ハイデルベルク中央駅にて、バーデン・ヴュルテムベルク州内乗り放題チケット (Baden-Württemberg Ticket) を購入した我々はスイス国境のすぐ北にある街コンスタンツを目指して列車に乗り込んだ。

この乗り放題チケットは1人24ユーロ、そして最大5人まで一人につき6ユーロで追加できる優れものである。2人で利用すると一人あたり15ユーロと破格であるが、残念ながら乗れるのは鈍行列車のみである。ECやらICEやらICなどの特急には乗れない。

というわけでスイス国境まで片道4時間の列車旅である。

その日はクリスマスイブであり、どの車両もガラガラに空いていた。

コンスタンツに昼前に着いた我々はまず、国境を超えにいった。

コンスタンツ中央駅から南に歩くと国境はすぐそこである。

「Zoll」と書かれた看板のある検問所。特に厳重な警備があるわけではなく、たまに車両が停められてはトランクの中を見られているだけである

そこを何事もなく歩いて通り過ぎスイスに入国した。

するとなんとそこには無料の公衆トイレがあった。ドイツにおいて無料の公衆トイレなどというものを見たことのなかった我々は早速それを使った。使い心地は良かった。

さて、そのまま道をスイス側に1分ほど進んだところで、特に見るべきものはないと気付いたのでドイツに引き返す。

お昼ご飯にはベトナムラーメン「フォー」を食べたいと思い、アジア軽食屋を探す。

アジア軽食屋は見つかったが、閉まっていた。

仕方がないのですぐ隣のケバブ屋でドナーケバブを買い、バス乗り場に。

これからヨーロッパを代表する激安長距離バスFlixbusでチューリッヒに行く。

それに乗ってバス乗り場を出る際、これからバス乗り場に入らんとするまた別のFlixbusがしきりにこちらに向かってクラクションを鳴らし、我々のバス後方を指差す。

見るとバス側面のトランクルーム扉が開いていた。扉が90度の角度で上に開いている状態である。

運転手が慌てて降りて閉めて、戻ってきて再出発である。

バス乗り場で警察車両と警察官にすれ違ったその時は何も言われなかったのにおかしいと思ったが、何はともあれ早く気が付いて良かった。

外の景色はドイツ、バーデン・ヴュルテムベルク州とあまり変わらない。もっと南に行かなくては山はないようだ。

チューリッヒはちょっとした都市であった。

中央駅構内のウェスタンユニオン窓口でユーロをスイスフランに換金した。すると4、5ユーロ程の手数料をとられた。心外である。手数料をとるだなんて何処にも書いてないではないか。換金はすぐ隣の機械で行うべきであった。

町に繰り出すと、ありとあらゆる店は閉まっていた。ただ観光客だけは沢山いた。

ケバブ屋は開いていた。しかし値段が10フランである。約8.5ユーロである。ハイデルベルク価格4ユーロの二倍以上する。

スイスは恐ろしいところである。

キオスクでパンと干し肉が決して安くはないが手の出る価格であったのでそれを買った。

その後チューリッヒ大学の大きさに圧倒された後、この街のシンボル的な教会に行ってから、Airbnbで手配した宿泊先へ。

その日の夜、私は硬いパンと干し肉をかじりながら、これがスイス食であると悦に入った。

というのも、大学の授業で、かの有名なスイスの少女「ハイジ」の物語を読んだのだが、アルムの森でハイジとおじいさんはもっぱらパンと山羊の乳のみを食していた。

今でこそ世界で最も金の有り余っている国のひとつであるが、当時スイスは非常に貧しかったのである。

そんな昔の時代に思いを馳せながら私はパンと干し肉をかじった。

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