人生は暇つぶし

人間という生き物がいた。彼らは他の生きとし生けるものよりも高い知能を持った。すると、彼らは頭が良いものだからいろんなことが考えられるようになってしまった。すると、食べ物をえたり水をえるということをさっさと済ませられるようになり、暇な時間が生まれた。彼らは頭がいいものだから、暇になると色々なことに考えをめぐらせる。すると、おのおのには必ず死が訪れるということを考えてしまうようになった。すると怖くて怖くてしかたがない。暇になるとそのことばかり考えてしまうので、気を紛らわすためにいろいろなことをやり始めた。みんなであつまって祭りをやったり、芸術を生み出したり、巨大な建物をつくったり、空を飛んだり深海に潜ったりして他の生き物の真似をしてみたり、月に行ってみたり、それはもうさまざまなことをやりはじめた。他の生き物からすれば、この大地には食べるものも眠るところもちゃんとあるのだから、なぜそんなにも必死にいらないことをするのかわからない。しかし、当の人間たちにとってみれば怖くて怖くてしかたがないので、いたしかたない。なのでしかたなくひたすら暇つぶしに励むのであった。