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選挙権があるのに投票できないとは何事か

さて、第48回衆議院総選挙である。 日本国の主権者たる日本国民の皆さまは思う存分その選挙権を行使されたことと思う。 かくなる私も日本国民であり、主権者の一員として選挙権を無論有している。が、この度の第48回衆議院総選挙において私は投票することが叶わなかった。というのも、一ヶ月ほど前から私はドイツに留学しているからである。 例え海外にいたとしても日本国民には選挙権がある。しかし問題は、投票するには選挙人名簿に登録されていなければならないという事である。日本在住の場合はその居住地の区市町村の選挙人名簿に登録される。海外にはそれがないので代わりに在外選挙人名簿というのがある。これがなかなか曲者である。詳細は 外務省のウェブサイト に載っているが、まず、これに登録されるには在外公館に出頭し手続きを行う必要がある。さらに申請してから実際に登録されるまでには二か月程度かかる。 そして極めつけは登録資格に「住所を選挙管轄している在外公館の管轄区域内に引き続き3か月以上お住まいの方。」とあることである。 つまり、私は何をどうあがいてもドイツにおいてはこの度の選挙において投票を行うことはできなかった。強いて言えば日本の実家にこの選挙の為に往復15万ほどの飛行機で帰れば理論上は投票できた。が、それは財政的に大変厳しい。 というわけで、第48回衆議院総選挙において私は選挙権を行使できなかった。 誠に遺憾である。

ドイツの大学、講義での不思議な風習

先日初めてドイツの大学での通常講義を受けた。内容は国際関係論。 興味深かったのは授業の終わりに一斉に教室にいた三十人ほどの学生一同が拳で机を叩きだしたことである。まるで拍手でもするかのように机をコツコツ叩く。 早稲田でもその学期の授業の最終日、つまりは講義日程の最終日に教授の締めの挨拶のあとに学生が拍手を送るということは見られた。 しかし、毎回の授業の終わり、さらには拍手ではなく拳で机を叩くというのはどういうことだろうか。 私は当初、それはその講義特有の風習なのかもしれないと思っていたが、後日こんどはジェンダー論についての講義を受けた時もまた、机をコツコツとやるのを目の当たりにした。 何故拍手ではないのか。一体この風習はどのような過程を経て風習となるに至ったのか。今後の調査によって明らかとなるであろう。

子供をリードで繋ぐことによって生ずるペット感の解消方法についての考察

近年、子供に縄(リード)をつけるということが行われている。子供が迷子になったり、いきなり走り出して車の確認もせずにに道路に飛び出したりするのを、縄で繋げて防ごうという代物である。名案である。 しかし、その様がまるで犬を繋げている様であるので、ペット扱いであるからして不適切であるという意見がある。子供を犬扱いするのはよろしくないというのである。確かに見た目は悪い。子供が犬みたいである。しかし、子供の命には代えがたい。どうするか。 デザインをかわいらしいものにするなどといった「 子どもがペットに見えない「迷子ひも」 」の記事にあるような方策も唱えられているようではあるが、縄を変えただけではあまりペット感は消えないように思われる。 そこで提案したいのが アンザイレン である。アンザイレンとは山などで二人以上が安全確保の為にお互いの身体をロープで繋ぐことである。もちろん登山用の用具をそのまま用いると扱いに不便が生ずるであろうから、これを簡素化したものを用いるのである。 ここで重要なのは、親も子供も同じ方法で繋げるということである。 犬で例えるならば、犬にも飼い主にも首輪をつけてそれを縄で繋げれば、どちらがペットでどちらが飼い主なのかわからなくなるであろう。対等に繋がっているからである。これをそのまま子供にも適用し、例えばベストを子供に付けるのなら、親にも同じベストを身に着けさせるのである。これにより、従来の方式で問題であった、親が一方的に子供を繋いでいるような状況から生ずるペット扱いを解消することができるであろう。      

メルケル首相演説

 ドイツ到着の翌日九月四日、留学先ハイデルベルクの大学前広場にてメルケル首相が演説を行うという情報を入手した。いざ広場に行ってみると、なるほど人だかりができている。暫くそこで首相の到着を待っていると、スーツ姿のボディーガード達が赤いテープ2本を広げながら道を確保している。さてはと思いきや、やはりその数分後メルケル首相がその道を悠々と私の方へ歩いてきたではないか。その距離約1.5メートル。それで私は満足したのだが、折角なので演説も聞くことにした。  さて、演説を聞いていると中年男性三人組が何やら白い横断幕を広げている。見ると「grenzen dicht asylwahn stoppen」と書いてある。さらに一人が掲げている看板にはメルケル首相の鼻がピノキオの様に長くなっている加工写真が貼られていた。どうやらこの人たちは難民受け入れ反対の抗議をしているらしい。暫くすると今度は若者たちがやってきて、その中年男性三人組の横断幕を遮るようにして「rassismus ist keine alternatne」と書いてある横断幕を高々と掲げた。この若者たちはどうやら人種差別反対、難民受け入れ賛成の立場らしい。しかし何ももめ事は起こらなかった。  演説が終わり、人々が退散していくなかで今度はまた別の若者が「トマトはいかがですか~」とトマトの籠をぶら下げて練り歩き、笑いを誘っていた。もちろん、食べるためではなくて投げるためのトマトである。彼は果たして、政権支持と反対、どちらの立場なのだろうか。  何はともあれ今日は、ドイツ首相の演説とその移民政策に抗議する人々、そしてその抗議している人々に対して抗議する人々をみることができた。今後ドイツが移民に対してどのような政策をとるのか実に興味深い。