投稿

5月, 2018の投稿を表示しています

超簡単★塹壕飯 (イギリス流)『コーンビーフ・ステュー 』のレシピ ♫

イメージ
クックパッドにて簡単な料理レシピを探したが、タイトルや説明文なんかにある♪(音符)やら☆(星)やら♡(ハート)が目に入るばかりで、どうもしっくりと来る様なものがなかった。 どうも、料理を趣味として嗜む人と、私の様にただそれを栄養源として見る人の間には「簡単な料理」の認識について大きな隔たりがある様だ。 しかしそんな中、私は遂に追い求めていた真の簡単実用料理を発見した。それが以下の、第一次世界大戦中の塹壕内でのイギリス兵の調理の様子を再現した動画にある「コーンビーフ・ステュー 」である。 以下がそのレシピである 材料: ・ビスケット ・HPソース ・コーンビーフ ・じゃがいも ・人参 ・玉ねぎ つくり方: 1. 野菜を、なるべく早く火が通るように出来るだけ小さく切り刻み、鍋に入れる。 2. コーンビーフと、増粘剤としてビスケットを砕いて鍋に入れる。 3. 水を加える。 4. 鍋を火にかけ、具材に火を通す。 5. 仕上げにHPソースをかける。 おわり 一つ不可解なことがある。動画内では鍋を火にかける前に水を具材と共に鍋に入れた。しかし、鍋を火にかけて具材を調理している場面(2分44秒)で語り手が「And eventually, pouring in some water(そしてやがて水を加える)」と云う。水はもう既に入っているのにも関わらずにである。しかし、語り手の云う事の文脈から考えると、水なしで具材を炒めた後に水を加えるのが正しいともとれる。そこはどうも不明瞭である。 実際につくってみた さて、戦場で出来るのだから一般家庭でも出来るだろう。実際にやってみた。 材料は、じゃがいも、人参、ネギ、水、コーンビーフを使った。動画のレシピと異なるが、「手に入ったもので何とかする」というのがこの塹壕飯の調理思想であるので問題ないだろう。 近所のスーパー(REWEと呼ばれる)のじゃがいもの最小販売単位が2.5キロであったので、大量のじゃがいもを使用せざるを得なかった。まず野菜を水で煮込み、芯まで火を通す。 野菜に火が通ったら、コーンビーフを入れて混ぜた。動画内において、コーンビーフは火を通し過ぎるとピンクの気持ち悪いものになるとあったので最後に足した次第である。 以下がその完成写...

学生時代ジョン・レノンが通ったパブ「Ye Cracke」

イメージ
 学生時代にジョン・レノンはよく学校近くの行きつけのパブでブラックベルベットと呼ばれるギネスビールとサイダー (シードル) を半々で割った飲み物を好んで飲んでいた、という話を聞いたことがないだろうか。私はこの情報をインターネットにて入手し、ジョンが好きであったというこの酒を是非飲まんと、今春執り行ったリバプール観光初日の夜に実際にそのパブを訪れた。  ジョン・レノンの母校リヴァプール・カレッジ・オブ・アートのすぐ近くに、学生時代彼がよく通っていたいうパブ、「Ye Cracke」はある。典型的な古き良きイギリスのパブで、店内は薄暗く、程よく狭く、そして木のぬくもりを感じる。店内にはビートルズの写真もいくつか飾ってある。  カウンターに向かうなりすぐに私はブラックベルベットを1パイント注文した。すると顔色の良い女将さんが「ジョンレノンが飲んでたからね?」とすこしうんざりした様な顔で言う。「本当はメニューにないんだけど、つくってあげる」と言ってパイントグラスにサイダーとギネスを注ぐ。壁に貼ってあるメニューをみると、確かにどこにもブラックベルベットとは書いていない。注ぎ終わると「ジョンがこんなの飲んでたわけないわよ」と言いながらそれを私に差し出した。  それはどういうことなのか、と戸惑ったがまずはブラックベルベットを一口飲んでみた。何ともいえない味だが、これならわざわざ割ったりせずにギネスビールを単体で飲んだ方がおいしいと私は思った。いや、折角のギネスが勿体ないとすら思った。  グラス半分まで飲んでから、女将に、ジョンレノンがこれを飲んでいたわけがないというのはどういう事なのか尋ねた。すると「ジョンが学生だった頃、この店ではギネスはタップじゃなくてボトル販売だったの。貧乏な学生だった彼がこんな高い飲み物を好んで飲んでいたなんて絶対にありえない」と強い語調で断言し、さらに「どこからこんなデマが流れたのかしらね」と首をかしげる。  この店にはよく、このデマにすっかり騙された観光客が訪れてはブラックベルベットを頼むようである。その観光客の国籍を尋ねると「アメリカ人。アメリカ人が断トツで多いわ」と即答であった。このことから、デマは日本だけでなくどうやら世界規模で流通しているようである。  では、ジョンは本当はここでいったい何を飲んでいたのだろ...

東欧を寝台列車で旅行してみた!(後編)モルドバ、沿ドニエストル、ウクライナ

イメージ
 2018年2月20日から2018年3月15日までの18日間の日程で私は同じくドイツに留学中の たいら先輩 と二人でハンガリー、セルビア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバ、沿ドニエストル 、ウクライナの7つの国と地域を視察した。以下はその旅行記の後編である。前編は こちら 。 5. モルドバ、キシナウ (Chişinău):3/3~3/5  さて、我々はルーマニアのブカレストにて3月2日の夜19時15分発の列車に乗り込み、約14時間にも及ぶ夜行寝台列車での移動を終え、3月3日の朝9時についにモルドバ共和国の首都キシナウに到着し、旧ソビエト連邦領に入った。その時のBGMはもちろんBack in the U.S.S.R. である。写真はキシナウ中央駅である。少しばかり一橋大学の兼松講堂に似ている。  キシナウにて我々は軍事博物館に行った。そこで一番私の注意を惹いたのは1986年に起こったチェルノブイリ原子力発電所事故についての展示であった。事後発生後、被害拡大を阻止するため多数の作業員が事故現場に送り込まれたが、当時ソ連の一員であったモルドバからも人員が送られた。そこは広さ8畳程の小さな一室であったが、チェルノブイリ原発事故に関する様々の写真や資料が壁一面に貼ってあった。初期対応に当たった作業員たちをとらえた写真も多数あり、致死的レベルの放射能で汚染された現場でマスクをつけただけの男たちが緊迫の表情を浮かべ、真に必死の作業を行っていた。彼らの多くは放射線障害で死亡する。現場に最初に辿り着いた消防隊隊長の帰還後の写真もあり、彼はベッドの上で放射線障害に苦しんでいた。衝撃の8畳展示室であった。 6. 沿ドニエストル、ティラスポリ (Тирáсполь):3/4 (キシナウより日帰り観光)  この度の東欧周遊が「 7ヵ国」ではなく「 7つの国と地域」である理由は全くこの沿ドニエストルにある。この地域は国際的には独立国家とは認められておらず、モルドバ共和国の一部であるということになっている。しかし実際は事実上の独立状態にあり、独自の政府を有している。1990年に独立を宣言した。  写真にあるのがこのトランスドニエストルの「国章」で、ソビエト連邦の紋章の流れを汲んでいる。硬貨にもその国章が刻印されている。国旗もソ...

名詞の性と格にみるドイツ語の難しさについての英語および日本語との比較考察

ドイツ語と同じく西ゲルマン語群に属する言語である英語の知識があればドイツ語も比較的簡単に覚えられる。こんな話を聞いたことのある私は日本の大学での初日、ドイツ語クラスの日本人教授に質問した。すると教授は「ドイツ人にとっては英語は比較的簡単に覚えられる言語だが、逆はわからない」と意地の悪そうな笑みを浮かべながら答えた。私はそんなはずはないと思った。ある言語が他の言語より一方的に難しいという様なことはない、と考えていたからである。しかし、実際にドイツ語を学習し始めてから私はその考えを改めざるを得なくなった。そうして今ではこう思うようになった。 ドイツ語は英語に様々の不要無益な要素を足して複雑にしたような言語である 歴史的には英語とドイツ語はもともと同じ言語であったものが分かれたものである。その過程において英語は様々の要素を簡素化したのに対し、ドイツ語は古い要素を頑なに固持し続けた。つまり、歴史的には英語がドイツ語から様々の複雑な要素を引いた言語である。では具体的に何がドイツ語を英語よりも難しい言語にしているのか。以下はまだまだ勉強の足りない私による拙論であるが、是非ご一読いただきたい。 独語は名詞に女性、男性、中性の三種類がある ドイツ語の名詞には女性、男性、中性の三種類がある。名詞に性別があるのである。以下が例である。der, die, dasというのは冠詞である。詳しくは後述する。 男性名詞:der Stuhl (椅子), der Apfel (林檎), der Brunnen (井戸) 女性名詞:die Katze (猫), die Mütze (帽子), die Sonne (太陽) 中性名詞:das Auto (自動車), das Wasser (水), das Kind (子供) この名詞の性というのは面白いもので、必ずしも生物的な性と一致するとは限らない。例えば上記の例の最後 das Kind はそれが女の子であっても男の子であっても中性である。 名詞の性は基本的に丸暗記 この名詞の性で一番厄介なのはどれがどの性であるかは基本的には丸暗記するしかないという点である。詳しくはこちらのウェブサイト「 名詞の性・数・格 」に載っているが、規則があるものもあるにはある。例えば -tät...