パン工場での日雇い労働報告

2019年11月22日金曜日

t f B! P L
先日、某パン工場にて初めて日雇い労働というのをやってきた。

パン工場と言えば、某子供向けアニメ「アンパンマン」だが、私はアンパンマンが大嫌いだ。子供にあんなもの見せて良いのだろうかとさえ思っている。

話し合いや相互理解の努力など一切せずに、握り拳でぶん殴る。一方的にぶん殴る。

なにが「あーんぱーんち」だ。あれのどこが正義なのだろうか。

話を戻そう。

勤務時間は9時から18時、休憩1時間で一日8時間労働。給与は時給1000円で一日計8000円。

まず、控室のようなところに通されて、机の上にある名簿にて自分の名の隣に勤務開始時刻9時と書き込む。その後、制服、マスク、帽子、靴が支給され、更衣室で着替えた。

眼鏡と帽子とマスクと作業服。気分はすっかりカルロスゴーンである。

安全についての簡単なガイダンスの後、作業場に移動する。その日の作業は、キャスターに積みあがったパン入りケースを、ひたすらある場所から違う場所へ押して運ぶという仕事。

その積みあがったパンケースというのが結構高い。180センチくらいは積みあがっていて、そこそこ重たい。私は一度に2つまでしか運べなかったが、従業員のなかには4つも5つも器用にまとめて押している人もいた。それを観た私も一気に3つ運ぼうと試みた。

結果、うまくコントロールできず、どっかの角にぶつけて、すんでのところで横転させるとこであった。それ以来一度に2つまでと決めた。

さてさて、ずっと同じところを行ったり来たり。このような単純作業のときは、時計をみていると時間がゆっくりと進み、逆に時計をみずにいると時間ははやく進む。

なのでなるべく時計をみずにいるとお昼の時間になった。そこの工場の食堂の素晴らしい所は、その会社のパンが食べ放題であることであった。腹いっぱいにつめこんだ。

昼休憩後に再び同じところを行ったり来たり。

その間中、自分がやっている労働をロボットに行わせたら、と空想していた。自走する台車型ロボットにできるだろう。

そんな事を考えながら、工場労働というのは非人間的だという感想を抱いた。

機械的にただひたすら同じことを繰り返す。

もしかしたら産業革命前の人間の方が幸せだったんじゃないだろうか。いや、もっと前、農耕社会以前の人々の方が幸せだったんじゃないだろうか。森や草原で獲物を追いかけたり木の実を集めたりしていた頃の人間の方が工場でひたすら同じことをする人間よりも幸せな気がする。まあ、やってみなければわからないが。


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