2時間半で行ける東ヨーロッパ!ウラジオストクの観光スポットレビュー

2020年3月20日金曜日

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ロシア極東に位置する、ウラジオストク。お手頃にヨーロッパを堪能したいという方におすすめの観光スポットが盛りだくさんの港町です。

ロシアでありながらもネットで簡単に無料電子ビザがとれ、しかも近場という狙い目スポット。そんなウラジオストクの魅力をご紹介いたします!

ウラジオストク駅



ウラジオストク空港から無事に市街地にたどりつけたのなら、このエキゾチックな建築様式が美しいウラジオストク駅舎が迎えてくれることでしょう。ここからロシア首都モスクワまで9,288キロメートルを繋ぐ世界最長の鉄道、シベリア鉄道の終点でもあります。

レーニン同志像



ウラジオストク駅のすぐ目の前の広場にあるのがこの、ソ連建国の父、ウラジーミル・レーニン同志の像です。遠くから見ると、「少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク博士像と間違えそうですが、違います。

近くで見るとちゃんとロシア語のキリル文字で「LENIN」と書いてあります。ここで同じポーズで空を高く見上げれば、インスタ映えすること間違いなしです。

ルゴヴァヤ広場周辺の市場でショッピング



市の中心部からバスで東へ15分。ルゴヴァヤ広場(пл. Луговая, Lugovaya Square)でショッピングを堪能しましょう!

ウラジオストク市電に乗ってすぐ南のキタイスキー市場(Магазин С Китайскими Продуктами)にもぜひ足を伸ばしてください。乗車料金はどこまで行っても片道16ルーブル(23円)です!





歴史を感じるレトロな路面電車に揺られてキタイスキー市場へ。しかし、残念ながらこの日は雨の影響で一部水没し、入れない箇所がありました。



市場には日用品や衣服などが並んでおり、ウラジオストクに住む人々の生活を垣間見ることができます。



衣服などは非常に低価格ですが、品質もそれなりです。良い品質のものを手ごろな価格で手に入れたいのならば、日本で買うのがよいでしょう。

そんなことよりぜひ試して欲しいのが、下のクバス(Квас)と呼ばれる飲み物です。


このクバス、ライ麦と麦芽を発酵させた飲み物です。東ヨーロッパで暑い季節に飲まれてきた伝統飲料であるということで、私も試してみました。

私の口にはあまり合いませんでしたが、ほんのりと納豆のような香りのする甘酸っぱい飲み物です。



伝統飲料とはいったものの、これを見つけるのが大変でした。コーラやエナジードリンクは苦労なく見つかるのにクバスが見つからない。

やっと上の写真の小さな食料品店で探し出し、ショーケースに入ったそれを指さしてクバスをくださいと言ったらお店の人に笑われました。

クバスなんて飲む外国人が面白かったのか、はたまた発音がおかしかったのか。何はともあれスーパーのサンドイッチコーナーの近くなどにもあるので、ぜひ見つけ出して試してみてください。


キタイスキー市場の帽子屋さんで下のニュースボーイキャップを買いました。値段は1500円ほど。


このスタイルの帽子というのが、東欧のサブカルチャー「ゴプニック(Гопники, Gopnik)」の人々が被っているものであります。

Панкратов Володимир / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%D0%93%D0%BE%D0%BF%D0%BD%D0%B8%D0%BA.jpg

フラットキャプにアディダスのジャージを着て、しゃがむ。ヤンキー座り。この座り方はスラブスクワットとも呼ばれています。

ゴプニックについてもっと詳しく知りたいという方は[What is Gopnik? - YouTube]をご覧ください。

平壌レストラン



市の中心部からバスで8分ほど南に行ったところにあるのが、本場の北朝鮮料理が味わえるレストラン「平壌(Пхеньян)」です。コロナホテルに隣接しています。

北朝鮮国営レストランともいわれており、外貨獲得のために営業していると噂されています。

ウィキペディア記事「Pyongyang (restaurant chain) - Wikipedia」によれば全世界に130店舗ほど展開している、北朝鮮政府機関運営のレストランチェーン「平壌」というものがあるらしいです。

しかし、それとこのウラジオストクの平壌レストランとの関係は謎です。実態は秘密のベールにつつまれています。

さて、そんな北朝鮮レストラン平壌ですが、店内は撮影禁止です。入るやいなや、なぜか一言も発していないのに日本人であると見抜かれ、日本語メニューを出され、日本語で接客されました。その日本語というのが、まるで母語話者のような流暢なもので、おどろき!

平壌冷麺がやはりおいしかったです。他にもおひょうという魚の刺身を食べましたが、それは半分凍っていてシャクシャクしていていました。お会計は現金のみと言われました。

マリインスキー劇場の沿海州別館




1860年開館のサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場の沿海州別館です(公式ウェブサイト)。バレエとオペラが有名です。市の中心部からはウラジオストクのシンボルともいえる巨大な吊り橋「黄金橋」を渡っていきます。

その黄金橋というのが、ラッシュ時には非常に渋滞するので、観劇に向かう際はくれぐれも時間には気を付けてください。

19時からのオペラ、マクベスを観よう、そしてせっかくなので橋を歩いて渡ろうと思ったら、橋の歩道は閉まっていました。なんとか行き先に劇場と書いてあるバスを見つけ出し、渋滞に巻き込まれながら着いたのは19時。

チケット売り場にて適当に500円くらいの3階席を買ってエレベーターをおりると、係員にエレベーターに戻るように言われました。

はて、間違えたのかなと思うと「Today not many people」と言われ、より値段の高い1階のステージに近いところに案内され、好きな席に座ってと言われました。なんておおらかなのだろう!気に入った!

ウラジオストク要塞博物館



かつての要塞が博物館になっています。ウラジオストクは極東の不凍港であり、ロシアにとって重要な軍港でもあります。そんな軍事拠点の防衛を担っていた要塞の跡です。


入口は水族館の横の階段を上ったところにあります。ちょっとわかりづらいので、行く際には注意してください。


高射砲の砲座に座ることができます(射撃はできません)。



立ち並ぶコンクリート製のトーチカ内部にはソ連時代からの軍事に関する展示物が並んでいます。余談ですがトーチカという単語はロシア語由来だそうですね!


展示物の旗。マルクスとレーニンの旗!ソ連の国の標語「Пролетарии всех стран, соединяйтесь!」(「万国の労働者よ、団結せよ!」)が書いてあります。

ナイトライフ



ウラジオストクにはお洒落なバーやパブが何件もあります。24時間営業のお店もあるので夜通し飲み歩くこともできます。ぜひ、夜の街へ繰り出してみましょう!


煌々と輝く店名「OPIUM」とはアヘンのことです。すごい名前のバーですが、ご安心ください。アヘンを吸う場所ではありません。たぶん。


ロックミュージックバーもあります。ライブ演奏でビートルズのCome Togetherが聴けました。極東の国々の若者が集まっています。酔うとみな友達という雰囲気です。国の違いに関係なくみんなで盛り上がります。

トイレで出会ったロシア人の青年は昔、日本の富山で自動車修理工として短期間働いていたことがあるそうです。いわく、「Big money」であったと。

またとある別の青年は、ウラジオストク市内を走っているのは日本の中古車ばかりであることを指摘したうえで、日本人は頭が良い、しかし力は負けないぞと言っていました。

ぬぬぬ。それなら我々が手を組めば鬼に金棒だ。万国の労働者よ、団結せよ。


なぜかバーテンダーが中南米のソンブレロとポンチョ姿のバーにも行きました。ウォッカをショットでキメていると、ロシア人女性が英語で話しかけてきました。

「なんでこんな町にくるの?」と、日本人がウラジオストクを観光で訪れる動機について不思議がっていました。確かに不思議ですね。みんながみんな、レーニン同志とのツーショットを撮りにくるわけでもないですしね。

おすすめの飲み物を尋ねたら、どんなものが飲みたいかと言うので、強いものが飲みたいと答えました。すると笑って、バーテンダーに何かをロシア語で注文してくれました。

「This is strong like Russian」、冗談よ、フフフと笑ってすすめてくれた、大きめのグラスに入った飲み物は、確かに強烈なものでした。恐るべし、Strong Like Russian。

その後のことはあまり覚えていません。

まとめ

2時間半で行ける、東ヨーロッパは極東ロシアの港町、ウラジオストク。極東に在りながらも、東洋文化とはまた違った文化を感じることができます。

もし東ヨーロッパに興味がおありでしたら、以下の記事もぜひご覧ください。














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