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ドイツの食は残念ながら美味しくない

学食にて、 隠し味にリステリンを入れられてしまったと思われるハンバーグを 食べながら思う。残念ながらドイツの食は不味い。 来独最初の2週間ほどは不味くも美味しくもないと思いながら何も問題なく食べていたが、次第に全ての食べ物の味付けが似た様なものであることと、同じ料理でも毎回食べるごとに味が微妙に異なることに気が付き、最終的にドイツ食は不味いという結論に至った。 日本において東京という大都会でさえもドイツ料理屋というものを 見かけない理由がわかった。 さて、そんなドイツにおける食であるが、 私が今のところドイツにおいて食べてきた中で一番美味しかったも のはケバブである。トルコ料理である。 この地ではレストラン等の外食は値が張るが、 ケバブはファストフードのような感覚で手軽に食べられる。 むしろ、大手ハンバーガー系列店よりも、味、 そして値段に対するその量という視点においてケバブの方が優れて いるように思われる。 どの町にもトルコ系移民が経営するケバブ屋があり、 深夜や休日にも営業しているところがほとんどである。まことに便利である。 そんなケバブには様々の種類がある。 一番よく知られているのはドネルケバブであろう。 上野のアメ横でも五百円程で売っているが、 ドイツのものと比べると小ぶりで肉も少ない。 その点ドイツでは町によって相場は違えど四ユーロ程で満足のいく ドネルケバブが食べられる。 他にはケバブボックスというのがある。紙製の箱の中に肉、野菜、たれ、 そしてポテトフライが入っている。 それが非常に油ギッシュで重たい。 早稲田の武蔵野油学会の油そばW盛りよりも重たい。 完食するのに難儀するし、 完食した上でも具合が悪くて面白くはない。 普通のドナーケバブが丁度良い。ドイツにおける安くて美味しいものといえばケバブである。

70秒でATM2台の金を持ち去る犯罪集団のチームワークの素晴らしさ

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この犯罪集団はなんと約70秒でATM2台を破壊しその中の現金を持ち去る。 途中、画面には映っていないところから縄が伸びてきて、その縄をATM内部の扉に引っ掛けてそれを破壊する箇所があることから、外に車かもしくは巻き上げ機があるのだろう。 扉が外れると一人が現金のケースをどんどんと取り出していき、それをまわりのメンバーが運んでゆく。 惚れ惚れとするチームワークである。 やはり、良いことをするにも悪いことをするにも、何か大きな事を成し遂げるにはチームワークが欠かせない。

欧州における英語の共通語としての確固たる地位

来独から三ヶ月が過ぎようとしている。 この三カ月間、私は未だに英語を喋れない欧州人学生に出会ったことがない。 ルームメイトのドイツ人二人も、また寮に遊びに来る彼らの友人のドイツ人も、大学で出会うドイツ人学生も皆流暢に英語を喋る。 そして、ドイツ語学の授業で出会う、スペイン、チェコ、ポーランド、イタリアなどその他欧州圏から来たドイツ語習得中の留学生たちもやはり英語を喋る。 彼らは母語と英語、それに加えてのドイツ語、というように皆少なくとも第三言語以降の言語としてドイツ語を習っている。なので、留学生同士の会話では英語が用いられる。 さらに、ドイツ語学の授業はドイツ語で教授されるのだが、語意の説明などの際に教員が英語を使ったりする。つまりは、英語はできて当たり前であるという前提なのである。 このように、ヨーロッパにおいて英語は共通語としての確固たる地位を築いている。 ではなぜ英語なのか。 それはもしかしたら、ヨーロッパ言語の中で一番簡単なのが英語であるからなのかもしれない。 名詞に性が無いことや動詞の人称変化もほとんど無いこと、文法が簡単であること、そして他のヨーロッパ言語から様々の外来語を取り入れていることから、ヨーロッパ人にとって一番習得しやすい共通言語は英語であるのかもしれない。だから皆英語をしゃべるのだろう。 興ざめである。 皆英語をそもそも喋れるので、わざわざドイツ語を習うことの旨みが減ったように感ぜられて仕方がない。 これは想定外であった。こんな状況であるならイギリスに行くというのも選択肢に入れておけばよかった。 しかし、習得してみなければ分からぬことも多くあるだろうから、まあ気を永くドイツ語をやるがよかろう。

ドイツのカラオケバーを体験

あれはまだ温かい、夏の終わりのころでした。 友人たちと共にドイツはハイデルベルクにあるカラオケバーなるものに行ったのです。 中に入るとそこは薄暗いパブでした。奥に大き目の扉があり、そこから何やら大きな音が漏れています。 その扉を抜けると沢山の若者に埋め尽くされた少し広めの部屋。そこもやはり薄暗く、あちらこちらのテーブルの上にはローソクが燃えています。 ガンガンと音楽の鳴り響く部屋の前には歌詞を映し出すスクリーンとちょっとしたステージ。上に若者4人組がマイクを持って熱唱しています。しかし、熱唱しているのはその4人組だけではありません。観客側、つまりは他の客もみんなで歌っています。 各々が思い思いに歌い踊っている間をすり抜けると、とあるテーブルで飲んでいる若い男性2人組がそれぞれの手に持っていたビールジョッキを私と、同じく日本人である私の友人に勧めてきます。我々がそれを一口飲むと、大層喜んだ様子で、我々とハイタッチを交わしました。 その後どこから来たのかと尋ねられたので日本からであると答えるとやはり満足げな様子で「やっぱりそうか!」と言います。 さて、夜は始まったばかりです。ステージ横の音響機器の前に立っているDJがどんどん盛り上げます。 というわけで、ドイツでのカラオケを体験することができました。日本のものとはこれまた違う楽しみかたがありました。

ついに戻った31.80ユーロ

前回の記事「 FlixBusよ、何処に消えた私の31.80ユーロ 」の続きである。 私の31.80ユーロは本日戻って来た。 オンラインバンキングで出入金明細をみると31.80ユーロがしっかりと戻ってきている。 FlixBusのカスタマーサービスは中々恐ろしいものであった。こちらが問い合わせフォームから問い合わせを送っても、問い合わせ受領確認メールも何もこない。 問い合わせの返事に返事を送っても、現状報告も何もない。 本日の払い戻しも、オンラインバンキングを開けてみて初めて気付いた。いきなりであった。 事件発生からの4日間は、もしかしたら自分は無視されているのではないか、このままでは法的措置をとらなくては31.80ユーロは戻ってこないのではないか、という恐怖に苛まれた4日間であった。 かくしてこの長く過酷な戦いは終わりを告げたのであった。 めでたし、めでたし。 おわり

FlixBusよ、何処に消えた私の31.80ユーロ

さて、訳あって12月に友人とデュッセルドルフに行くことになった。移動手段は長距離バス「FlixBus」である。 早速チケットを買おうとオンラインショップにてクレジットカード決済を試みるもうまくいかない。仕方がないのでまた別の選択肢、銀行口座振替を選択した。手続きはうまくいったように見えた。 しかし、肝心の最終画面で表示されるはずの予約番号が表示されない。代わりに出たのはエラーメッセージである。 まあ、それならまた別の決済手段を使おうと思いながらも、一応銀行のオンライン口座を確認してみると、しっかりかっちりチケット代31.80ユーロが引かれている。 これは忌忌しき事態であると思い、真っ先にFlixBusお問合せフォームで問い合わせた。この様な事案の場合電話を使うのが最善なのだろうが、今現在使用している携帯電話の料金プランがデータ通信のみのものであったので、しかたなくいつ返答が貰えるのかさっぱりわからないメールにて問い合わせた。 返事は数時間後に帰って来た。 しかし、そのメールを読んで私は落胆した。 私のメールを本当に読んだのかと疑わざるをえない内容であったのだ。具体的にはチケット購入方法の説明書きがそっくりそのまま送られてきた。 もしかしたら機械に返信させているのかもしれないと思った私は今度はまた別の選択肢Facebookにて問い合わせてみた。 すると今度は瞬時に人の手によるものと思われる返答があり、事案内容を理解したその担当者によると、お問合せフォームにて銀行の取引明細などを送れば担当者が対応するのでそちらにこの案件は問い合わせるべきであるとのことであった。 再びお問い合わせフォームに舞い戻った私は取引明細のPDFファイルを添付して問い合わせた。 それが三日前、土曜日のことである。それからというもの、かれこれ三日間何の音沙汰もない。 果たして、FlixBusはどう出るのか。この複雑怪奇な事件は解決するのだろうか。どうなる、31.80ユーロ。 次回に続く

ドイツでもやはり自転車が一番である

道でプップーとクラクションをがなり立てている車を見て、ふと、車両の後ろ側にもクラクションを付けたらさぞ愉快だろうと思った。 そうしてクラクション応酬合戦の場面を想像していると、ある人が片手で自分の自転車を操りながら、もう片方の手をすぐ隣の、誰も乗っていない自転車のハンドル中央部に載せ、自転車に乗りながら自転車を運んでいた。 私はこの様にして自転車を運ぶ人をドイツでもう既に三人ほど見かけた。 さて、この二カ月間ドイツの信号機を観察していて気付いたことがある。 私の経験上知り得る限り日本と米国において信号機は、青から赤になる際は、青黄赤の順にそれぞれが点灯し、赤から青に変わる際は赤から青に直接変わる。 しかしドイツにおいては、青から赤になる際は日本や米国と同じであるが、赤から青になる際に、まず「赤」、次に「赤と黄色」、そして「青」という三段構成をとる。カーレーシングのスタート信号の様である。 それなのに歩行者用信号は点滅を隔てることなくいきなり赤に変わる。 そして道行く車はことごとくマニュアル変速車である。オートマチック車は走っていない。 ドイツ人の友人になぜオートマチック車をドイツ人は乗らないのか尋ねたところ、その人の意見ではマニュアル車の方が「車を感じる」ことができるからであろうと言う。 さらに、ドイツ人とイタリア人は特に車が好きであるらしい。そのうち自動運転車が普及するの点においては、一部の人々が反対運動を起こすだろうと言っていた。どうやら自動車はただ移動する為の道具ではないらしい。 街にはバスと路面電車の路線が張りめぐらされており、公共交通でどこへでも行ける。交通量の多い箇所ではバスと路面電車専用の車線を設けるなど、公共交通がうまく機能するようになっている。 とはいっても、やはり市内の移動には公共交通を使うよりは自転車の方が断然速い。私は最近自転車をドイツ鉄道主催の放置自転車オークションで買った。停留所まで歩いたり、バスを待ったりする時間がない分、大幅に移動時間が短縮された。 やはり自転車は素晴らしい。

凄惨たるドイツの受動喫煙事情

天気が良いので室内で過ごすのは損だと思い、外で学食を食べていると、隣から紫煙が流れて来る。街に行けば、どこでもプカプカと煙草を呑んでは、吸殻を道に落としていく。ここドイツでは、およそ喫煙者のいるところ全てが喫煙所である。

選挙権があるのに投票できないとは何事か

さて、第48回衆議院総選挙である。 日本国の主権者たる日本国民の皆さまは思う存分その選挙権を行使されたことと思う。 かくなる私も日本国民であり、主権者の一員として選挙権を無論有している。が、この度の第48回衆議院総選挙において私は投票することが叶わなかった。というのも、一ヶ月ほど前から私はドイツに留学しているからである。 例え海外にいたとしても日本国民には選挙権がある。しかし問題は、投票するには選挙人名簿に登録されていなければならないという事である。日本在住の場合はその居住地の区市町村の選挙人名簿に登録される。海外にはそれがないので代わりに在外選挙人名簿というのがある。これがなかなか曲者である。詳細は 外務省のウェブサイト に載っているが、まず、これに登録されるには在外公館に出頭し手続きを行う必要がある。さらに申請してから実際に登録されるまでには二か月程度かかる。 そして極めつけは登録資格に「住所を選挙管轄している在外公館の管轄区域内に引き続き3か月以上お住まいの方。」とあることである。 つまり、私は何をどうあがいてもドイツにおいてはこの度の選挙において投票を行うことはできなかった。強いて言えば日本の実家にこの選挙の為に往復15万ほどの飛行機で帰れば理論上は投票できた。が、それは財政的に大変厳しい。 というわけで、第48回衆議院総選挙において私は選挙権を行使できなかった。 誠に遺憾である。

ドイツの大学、講義での不思議な風習

先日初めてドイツの大学での通常講義を受けた。内容は国際関係論。 興味深かったのは授業の終わりに一斉に教室にいた三十人ほどの学生一同が拳で机を叩きだしたことである。まるで拍手でもするかのように机をコツコツ叩く。 早稲田でもその学期の授業の最終日、つまりは講義日程の最終日に教授の締めの挨拶のあとに学生が拍手を送るということは見られた。 しかし、毎回の授業の終わり、さらには拍手ではなく拳で机を叩くというのはどういうことだろうか。 私は当初、それはその講義特有の風習なのかもしれないと思っていたが、後日こんどはジェンダー論についての講義を受けた時もまた、机をコツコツとやるのを目の当たりにした。 何故拍手ではないのか。一体この風習はどのような過程を経て風習となるに至ったのか。今後の調査によって明らかとなるであろう。

子供をリードで繋ぐことによって生ずるペット感の解消方法についての考察

近年、子供に縄(リード)をつけるということが行われている。子供が迷子になったり、いきなり走り出して車の確認もせずにに道路に飛び出したりするのを、縄で繋げて防ごうという代物である。名案である。 しかし、その様がまるで犬を繋げている様であるので、ペット扱いであるからして不適切であるという意見がある。子供を犬扱いするのはよろしくないというのである。確かに見た目は悪い。子供が犬みたいである。しかし、子供の命には代えがたい。どうするか。 デザインをかわいらしいものにするなどといった「 子どもがペットに見えない「迷子ひも」 」の記事にあるような方策も唱えられているようではあるが、縄を変えただけではあまりペット感は消えないように思われる。 そこで提案したいのが アンザイレン である。アンザイレンとは山などで二人以上が安全確保の為にお互いの身体をロープで繋ぐことである。もちろん登山用の用具をそのまま用いると扱いに不便が生ずるであろうから、これを簡素化したものを用いるのである。 ここで重要なのは、親も子供も同じ方法で繋げるということである。 犬で例えるならば、犬にも飼い主にも首輪をつけてそれを縄で繋げれば、どちらがペットでどちらが飼い主なのかわからなくなるであろう。対等に繋がっているからである。これをそのまま子供にも適用し、例えばベストを子供に付けるのなら、親にも同じベストを身に着けさせるのである。これにより、従来の方式で問題であった、親が一方的に子供を繋いでいるような状況から生ずるペット扱いを解消することができるであろう。      

メルケル首相演説

 ドイツ到着の翌日九月四日、留学先ハイデルベルクの大学前広場にてメルケル首相が演説を行うという情報を入手した。いざ広場に行ってみると、なるほど人だかりができている。暫くそこで首相の到着を待っていると、スーツ姿のボディーガード達が赤いテープ2本を広げながら道を確保している。さてはと思いきや、やはりその数分後メルケル首相がその道を悠々と私の方へ歩いてきたではないか。その距離約1.5メートル。それで私は満足したのだが、折角なので演説も聞くことにした。  さて、演説を聞いていると中年男性三人組が何やら白い横断幕を広げている。見ると「grenzen dicht asylwahn stoppen」と書いてある。さらに一人が掲げている看板にはメルケル首相の鼻がピノキオの様に長くなっている加工写真が貼られていた。どうやらこの人たちは難民受け入れ反対の抗議をしているらしい。暫くすると今度は若者たちがやってきて、その中年男性三人組の横断幕を遮るようにして「rassismus ist keine alternatne」と書いてある横断幕を高々と掲げた。この若者たちはどうやら人種差別反対、難民受け入れ賛成の立場らしい。しかし何ももめ事は起こらなかった。  演説が終わり、人々が退散していくなかで今度はまた別の若者が「トマトはいかがですか~」とトマトの籠をぶら下げて練り歩き、笑いを誘っていた。もちろん、食べるためではなくて投げるためのトマトである。彼は果たして、政権支持と反対、どちらの立場なのだろうか。  何はともあれ今日は、ドイツ首相の演説とその移民政策に抗議する人々、そしてその抗議している人々に対して抗議する人々をみることができた。今後ドイツが移民に対してどのような政策をとるのか実に興味深い。

切符を確認しないドイツの公共交通

 ドイツの駅には改札がない。例えばフランクフルト中央駅なんかは入口を入るとすぐにホームがあり、沢山の列車が並んでいる。切符を確認する場所はない。しかもそれは一般的な鉄道に限った事ではない。というのも、日本ではバスや路面列車にも切符かスイカを入れたり触れさせたりする装置がついているが、ドイツにはそれがない。キセル乗車し放題である。  ただし、どうやらごく稀に切符を抜き打ちで検査されることがあるらしい。確かに、フランクフルトからハイデルベルクへの急行や、市内と郊外を結ぶ中距離バスでは切符を確認された。しかし、毎日利用する市内のバスや路面電車ではドイツに来て此の方16日間、いまだに検査を受けたことがない。本当に抜き打ちなんてあるのだろうか。捕まったら60ユーロ程支払はなければならないらしい。ハイデルベルクの切符は一回切符を買えばどの路線を何回乗り継いでも片道2.5ユーロである。往復で5ユーロである。結構高い。みんなちゃんと切符を買っているのだろうか。  皆キセル乗車をしているのではないだろうか、毎日正直に切符を買って乗っている自分はもしかしたら馬鹿を見ているのではないだろうか、と疑い始めたところで大学への入学手続きが完了し、ゼメスターチケットという名の165ユーロで6ヶ月間ライン=ネッカー地域の公共交通が乗り放題になる学生限定切符を入手することができた。  めでたし。めでたし。

マンハイムの給水塔と、ドイツの黄色い飲み物

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ハイデルベルク大学にはゼメスターチケットというものがある。 それは学生限定の公共交通乗り放題チケットである。値段は165ユーロで有効期限は1セメスター、つまり半年間。ただし、乗り放題とは言ってもハイデルベルクを含む、ネッカーライン地域の公共交通を運営しているVRNという会社の管轄地域だけで有効である。というわけなので、フランクフルトにもシュテュッツガルトにも行けない。このチケットで行けるちょっとした都市はマンハイムくらいのものである。というわけで本日土曜日私はマンハイムへ一人旅をした。 マンハイムといえば大きな給水塔が有名である。 その有名な給水塔の周りではありとあらゆる彫刻が水を吐いている。今にも「ゲーー」という音が聞こえてきそうである。 二番目の写真は給水塔前の噴水である。男女二人ずつ、計四人がそれぞれ脇に大きな魚を抱えている。よっぽど強く絞められているのか、魚たちは物凄い勢いでやはり水を吐いている。 さて、このようにしておのおのが思い思いに水を吐いているのを眺めているとのどが渇いてくる。なので近くのスーパーで桃味の水を買った。 見た目の色はまさに人間の尿のものである。色々な角度から眺め、様々の光に照らしてみても、これは完全に健康な尿の色である。私はここまで人間の尿色を的確に再現した飲み物をついぞ見たことがなかったので感動し、これを購入するに至った。味はくどい。口の中に不快な甘さが残り、飲めば飲むほどにのどが渇く。やはり普通の水が一番である。 つづく

ドイツで初の洗濯、乾燥機に4時間

私は今、ドイツのとある大学の学生寮に住んでいる。今日は来独13日目を記念して、初めてドイツで洗濯をすることにした。 場所は敷地内を少し歩いたところにある洗濯室。地下の薄暗い部屋に洗濯機と乾燥機がそれぞれ6台ずつ並んでいる。その洗濯室が我々の住んでいる学生寮敷地内にある唯一の洗濯室なのだが、この管轄には私の計算では576人が住んでいる。576人に対して洗濯機が6台というのは、本当だろうか。 洗濯室へ行くと、全部使われている。暫くしてまた戻ってくると一つ空いていたのでそこに二週間分の汚れを放り込む。 さてもさても、洗濯は45分で終了した。次は乾燥機である。 洗濯物を乾燥機に入れ、チャージ式の学生証で料金を払う。乾燥機が目覚め、表示されたのは「2時間」の文字。なんでったって2時間もかかるのかと疑問に思ったが、ここはひとまず買い物に行ったりして待つことにした。 二時間後再び戻ってくる。ふわふわの洗濯物に期待してドアを開ける。洗濯物はかなり湿っている。生温かくて、気持ち悪い。 というわけで残念ながら再始動をし、再び二時間待つことになった。 計四時間である。 二週間分の洗濯物はさすがのドイツの技術力をもってしても二時間では乾かないらしい。 やはり、入れすぎたのだろうか。しかし、何キログラム対応なのかは書いていなかった。 こんなとき、日本であれば近場の24時間営業のコインランドリーにある巨大なガス式の乾燥機で30分もかければ乾くのに。しかし、そんなことを言っていてもいたしかたがない。 今夜は眠れない。

ドイツの危険な木

ドイツはひどく寒いところであると聞いていたが、実際に来てみるとハイデルベルクはさほど寒くはない。福島市くらいの温度だ。欧州人は寒さに強いのだろうと思っていたが、半袖に長ズボン程がちょうどよいだろうと感じられる日でもジャケットを着ている人は結構いる。 米国に住んでいたころは、アメリカ人の家や学校の温度の低さに震えていた。夏には空調をガンガンに効かせるのがアメリカ流である。ところがドイツの建物には暖房装置はあっても、冷却装置はない。建物の中は大抵程よい温度に保たれている。 どうやら寒さに強いのはアメリカ人だけであるのかもしれない。 さて、最近肌寒い雨の日が続いているが、傘をさして歩いていると強い風が通り過ぎた。道路脇の木々が大きく揺れ、何かが枝から降って来た。見ると、栗の強化版のような茶色い棘だらけの物体である。 ごつごつ音を立てて降り注ぐその凶器は私の傘にも襲い掛かる。 傘をさしていて良かった。もし当たっていたら痛かっただろう。 後で調べてみるとそれは日本で言うところの栃の実であるらしい。 なんとも危険な木である。

ドイツへの道のり「モスクワ経由のアエロフロート」

この度私がドイツへの移動に利用したのはロシア連邦が誇る航空会社「アエロフロート」である。 アエロフロートを選んだ理由は三つある。 まず第一に、旧ソ連製の飛行機に乗ってみたかった。聞くところによると、この航空会社では旧ソ連製の飛行機に乗れるとか乗れないとかいう事であった。しかし今回実際に乗ったのはエアバス社製のものであった。残念。 第二に、ロシアに行ってみたかった。成田発、モスクワ経由、フランクフルト行であるので、空港内ではあるがモスクワの空気を味わうことができた。 第三に安かったからである。ドイツ行の航空券で安価に手に入るのがこのアエロフロートとエアチャイナのものであった。 さて、実家から新幹線で上野へ行き、京成スカイライナーで成田へ。チェックインは事前にインターネットで済ましてあったので直接荷物の預け入れ場所へ。 スーツケースは前日の夜に家の体重計で量った通り、最大重量制限マイナス300グラム。ポロシャツ一枚くらいでギリギリアウトになるくらいのドンピシャ具合である。愛用のフェンダープレシジョンベースも追加料金を払ってここで預ける。 身軽になったあとはゲートへ。途中、蒟蒻畑ゼリーを売っていたのでそれを買う。 そしていよいよ搭乗の時間である。荷物預け入れの係員は日本人だったが客室乗務員はロシア人。しかしもちろん英語が通じる。 機内では「The Spacewalker」という名のロシア映画を観た。音声ロシア語、英語字幕であった。内容は東西冷戦時代の米ソ間における宇宙開発競争の中で初めて宇宙遊泳を成し遂げたソ連のボスホート2号についてであった。様々の問題が発生しても何とかする宇宙飛行士たちに感心した。なかなかおもしろかった。 機内食は二食ともほぼ全部平らげることができた。おいしくもまずくもない。 さて、モスクワ空港である。正確にはシェレメーチエヴォ国際空港という空港である。何か軽食が欲しいと思っていたところ、自販機が目に入った。しかし通用通貨はロシアルーブル。クレジットカードも使用できるが、如何せん信用ならない。近くに両替所があったので5ユーロを両替した。ロシアの金を手に入れ、それでロシアのスニッカーズを買った。甘かった。 CCCP、つまりソビエト社会主義共和国連邦の頭文字と例の有名な槌と鎌のシンボルが入った最高にいかし...

ドイツでの記念すべき一日目~フランクフルトアムマイン~

ドイツに到着し、荷物を受け取ると一番最初に訪れる難関が入国審査である。 夜も遅く、人気のない入国審査場。係員は隣の同僚と冗談でも言い合っているのか、にこにこしている。そんな彼に旅券を渡すと、そのままスタンプを押され返ってきた。質問も何もない。 その後荷物を受け取り、向かったのが最難関、税関である。 ドイツの税関には緑のゲートと赤いゲートがある。何も申請するべきものがない場合は緑色のゲートに進み、申告するべきものを所持しているものは赤色のゲートに進む。 今回私は日本からはるばる非常に大変な思いをしてフェンダープレシジョンベースを担いで持ってきたので「430ユーロ以上の物品の持ち込み」という条件に該当する為赤いゲートに進んだ。 曇りガラスの自動ドアを抜けると、ひょろっと背の高い係員が対応した。「私はこのエレクトリックベースを所持している。これは430ユーロ以上である」と伝えると「いくらだ」と聞かれたので「6万円だ」というと「それはドイツの通貨でいくらくらいだ」と返されたので計算を試みていると「オッケー。行ってよし」と言われた。 そしてさらに彼は「タバコか何か持ってないか」と言った。これは収賄の常套句である。勿論冗談であろうと思った私は笑いながら「持ってない」と答えると向こうも笑って「そうか。タバコは吸わないのか」と言った。 面白い冗談である。 さて、ターミナルをでると次はフランクフルト中央駅を目指さなくてはならない。出口を抜けると目の前にバスが止まっている。周りを見渡してもチケット売り場が見当たらないが、無料であるとも書いてない。運転士に切符はいるのか尋ねると首を横に振った。 そのバスに乗り、空港内の駅に着いたは良いが、どの列車が中央駅に行くのか分からなかったのでここでもまたホームの人にどの列車が中央駅に行くのか尋ねた。すると全ての列車が中央駅に行くという事であった。 列車が空港の駅に到着した。整列乗車は行われておらず、各々が順番関係なしに自由に乗り込んでいた。乗車口とホームには段差がある。バリアフリーもへったくれもない。 スーツケースとベースをなるべく人の邪魔にならないようにまとめて出発を待っていると、警察官が二人乗り込んできた。茶色いリュックを背負って談笑しているところを見るに、...

引越しについての反省

今回の引越しについて一つ強く実感したことは、「布団はあった方が良い」ということである。 先日の記事にあるように、今回の引越し作戦では万全を期す為に準備を早め早めに進めることを心がけた。その結果引越しの約一週間前に布団を含めた全ての家具が家から消えた。 それからというもの、毎晩が臥薪嘗胆の臥薪のマイルド版をやっているような気分であった。床に薄い寝袋を直に敷いて寝ることを余儀なくされたからである。 かつては毎朝、布団に囚われていた。心地好くて出るのが億劫であった。しかし、その臥薪マイルド版をやってからというものの、寝床を愛するどころか憎しみさえをも抱くようになった。毎朝、こんなところで寝ていられるかという気分になるがゆえに、早起きになった。 それは良かったのだが問題は、あまり寝た気にならないということだ。寝ても疲れが取れない。むしろさらに疲れたようにさえ感ぜらるる。 休息の為に寝るのにむしろそれで疲れるのなら、本末転倒である。布団はあった方が良いということを私は思い知った。それと同時に、一週間くらいなら布団なしでも生活できるという確信も得た。

被服装備の見直し~米軍ECWCSに倣って~

かつてアメリカに住んでいた私には衣替えの概念が無かった。 冬服は夏服の上に重ね着をすれば完成した。 例えば夏はTシャツにジーンズ、春秋はそれにパーカー、冬はさらにそれにダウンジャケット、というように。 だが、日本の高校にくると、夏と冬で制服がそっくり全部替わる。大学に入ったあとも私服にてそのシステムを踏襲した私は、ファッションについての研究を重ねながら被服を増やしていった。 しかし、時は留学である。実家への引越しである。断捨離である。 夏と冬で全ての服を変えるのではいかんせん保管場所が必要になり、引越の荷物が多くなり、さらに、金がかかる。 なので、方針を転換し今後は米軍のECWACSというものに倣うことにした。 ECWACSとは米軍が開発した、様々の気候や環境に対応した被服システムである。端的にいえば重ね着によって暑いところや寒いところまで色々な環境に適応しようというものである。 今後は「冬服=夏服+重ね着」の方針に回帰しようと思う。

自己防衛論 1

護身術というものがある。 自身が暴漢などに教われた時の備えとして空手や合気道、柔道といった武術の習得がすすめられている。 それら護身術の一番の問題は抑止力としての効果が無いことである。例えば、空手や柔道の黒帯を持っていても外見からはそんなことは知るよしもない。いくら技を極めていても外見から弱そうであると判断された場合、襲われるのである。 襲われても勝てれば良いが、そもそも戦いを仕掛けられた時点で大きなリスクが伴う。なので、自己防衛の観点からは戦わなければ勝利であり、戦ったら負けなのである。 ではどうすればよいのかといえば、身体を鍛えればよい。空手や合気道の稽古をする代わりにジムで筋肉を大きくするのだ。体格を良くすれば、チンピラや不良に絡まれる確率が一気に減少するであろう。屈強な筋肉は誰の目にも明らかな抑止力となるからだ。 とはいえもちろん、万が一への備えとして格闘技を習得することは有用である。ただ、そもそも戦わなければならない状況に陥ることを避けるというのが第一目標であるからして、抑止力としての体格増強を優先すべきなんであるんであるんである。

独り暮らしのすすめ

ここに私が約一年間半にわたる独り暮らしによって得た教訓を記す。 引越しの際は業者を雇わず宅配便で荷物を送るのが良い。その方がかなり費用を押さえることができる。例えば東京から福島への引越しでは業者を雇うと最低でも6万円前後かかるが、宅配便を使うと2万円ほどで済む。この度の独り暮らしで私は余計な物を持ってきたり買ったりしたため、費用がかさんでしまったが、この教訓をぜひ役立てて欲しい。 ------------------------ 「要らなかったもの」 ・洗濯かご、ゴミ箱は要らない ビニール袋で十分である。洗濯かごやゴミ箱は荷物か粗大ごみになる。 ・勉強机は要らない 大学のそばに住むのなら、図書館などを利用した方が光熱費も浮く。 ・洗濯機は要らない 洗濯にかかる費用は洗濯機のみならず、ハンガー、洗濯ばさみ、そしてベランダに場所がない場合ハンガーラックなどが必要になる。引越しの際はさらにそれらを処分する必要がある。以上を鑑み、狭い家の場合コインランドリーを利用するのが得策である。 ・まな板と包丁は要らない 最初から切られている食材が単身者向けの量で売られているから、それを使うのが良い。 ------------------------ 「要るもの」 ・冷蔵庫 食料を保存するのに必要である。 ・電子レンジ 食料を手っ取り早く温められる。 ・ガスコンロもしくはIHヒーター 食料を調理するのに必要である。 ・炊飯器 米さえ炊けば、おかずは惣菜などを買ってきて食事とすることができる。 ・スーツケース 箪笥の代わりである。引越しの際は宅配便で送れる。 小さい折り畳み式の机 ・食事のために、160cmサイズの段ボールもしくはスーツケースに入るくらい小さい折り畳み式のテーブルが要る。 ソファーか何かしらの椅子 ・私事だが、床に直に座る生活をしていると、腰が痛くなる。それに、読書をする場所が欲しい。 布団 ・ベッドは荷物になるし、場所もとるので布団が良い。 分解できる掃除機 ・分解して160cmサイズの段ボールに入れることができる掃除機が良い。箒は長さがネックである。それに掃除機があれば布団圧縮袋を利用し、布団の宅配を容易にすることができる。 ----------------------...

花の都大東京大脱出作戦

最悪の事態は、期日に間に合わないことである。 7月末日までに部屋をもぬけの殻にしないことには今回の実家への引越し、「花の都大東京大脱出作戦」ならびに「福島凱旋作戦」は成功しない。なので私は引越しの準備を早め早めにするよう心がけた。 その結果、本日7月23日の時点で部屋の家具が全て消えた。 空っぽの部屋を行ったり来たり、来たり行ったり。よくよく考えると、布団も無くなった。しかし心配は無用だ。何故なら寝袋があるからである。 そんなことより、今回の引越し作戦の特異な点は、引越し業者を雇わなかったことである。荷物は郵送する。断捨離を敢行し、不要な物を売るなり捨てるなりしていった。すると、いかに自分がいままで部屋にがらくたを溜め込んできたかがわかる。要らないものに金を注ぎすぎた。 この現状を改善すべく私はミニマリストになることにした。

突然の奇襲攻撃、そして大勝利

これはとあるワンルームアパートにて繰り広げられた壮絶なる戦いについての記事である。 シャワーを浴びて浴室を出ると壁に何やら黒い物体が付いていた。 机の上の眼鏡をとって、よく見てみるとそれは他ならぬあいつであった。 ゴキブリだ。 一体どこから入ってきたのか四...

海、太陽、そして日焼け

今年は海の日の前日に海に行った。四年ぶりの海だった。秋から一年間のドイツ留学なので、暫くはぎんぎらぎんの太陽を浴びられないだろうと思い、その前にこんがり小麦色に日焼けがしたかった。なので日焼け止めは塗らなかった。そんなもの使わなくても自分は大丈夫だと...